代表世話人ご挨拶

神戸アブレーションライブ研究会は、関西の不整脈診療に携わる医療者の診療技術向上とコミュニケーションの促進を目的として2014年小堀敦志先生を代表世話人として発足しました。同年11月神戸市立医療センター中央市民病院に高橋淳先生を招聘し、第1回アブレーションライブカンファレンスを開催しました。カテーテル操作室に椅子を並べた手作りの会場で高橋先生の妙技を多くの参加者と拝見した興奮を今でも思い出します。その後本会は、その規模と質を拡充し、これまでに8回のライブカンファレンスを開催して参りました。今回、長きに渡り代表世話人を務められ、本会の発展に大きく寄与された小堀敦志先生から代表世話人を引き継ぐこととなりました福沢公二からご挨拶申し上げます。

本研究会のアブレーションライブカンファレンスでは、卓越した診療技術を有する不整脈医を全国各地から招聘し、その実技に接する機会を提供して参りました。加えて、日進月歩日々更新される不整脈診療デバイス、周術期管理に関する情報発信は本カンファレンスの主要なテーマです。さらに、高い安全性を担保し、最大限の治療効果を得るため、診療に携わる全ての医療スタッフの診療技術の向上が必須であり、看護師、臨床工学技士、放射線技師、医療機器企業職員等への情報発信にも注力して参りました。

不整脈診療の技術革新は目覚ましく、各種バルーンテクノロジー、リードレスぺースメーカ、左心耳閉鎖デバイス、皮下植込み型除細動器など、当会発足以降に登場したデバイスは枚挙に暇がありません。今後も革新的な3Dマッピングシステムや新たな高周波アブレーションシステムの臨床導入が間近に迫ると伺います。また、新たなエナジーソースを有するアブレーションデバイスやリードレス心臓電気デバイスの革新など次なる候補も途切れなく控えています。今後も本研究会は、関西の不整脈診療に携わる医療者の診療技術向上とコミュニケーションを促進するため、不整脈診療に係る知識と技術、新たなデバイスに関する情報発信に努めて参ります。加えて、不整脈診療を志す若手医師や医療スタッフが本研究会に積極的に参加し、能動的に不整脈診療の知識と技術を習得できる場を提供して参ります。

本研究会の趣旨に賛同し、ご協力頂きました先生方、医療スタッフの皆さま、企業さまに深謝致します。神戸アブレーションライブ研究会は今後も、本会に賛同頂く全ての医療者、関係者のご期待に沿えるよう邁進して参ります。今後とも神戸アブレーションライブ研究会へのご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2022年5月吉日

神戸アブレーションライブ研究会
代表世話人 福沢 公二