大会長挨拶
第6回日本フットケア・足病医学会
関西地方会学術集会 大会長
大阪ろうさい病院 看護部
血管診療技師 溝端 美貴
このたび、2025年1月11日(土)~12日(日)に大阪市中央公会堂において、第6回日本フットケア・足病医学会関西地方会学術集会を開催させていただくこととなりました。看護師が本学術集会の大会長を務めるのは初めてのことで、各科先生方・皆様のご支援に深く感謝申し上げます。
本会のテーマは「Believe」としました。私はこれまで20年余り、下肢切断が迫る包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)の患者様と関わって参りました。かなり以前になりますが、医師らと共に最善を尽くしても救えない下肢がありました。失望感で声をかけるのも躊躇した私に、患者様から「先生を信じてきたから、大丈夫」と言われたことが、今でも忘れられない言葉となっています。足は救えなかったが、心は救うことが出来たと感じました。そして信じることの強さを学びました。古くから『信じる者は救われる』という言葉がありますが、医師を信頼することが、いかに御自身の安寧を保つことに繋がっているか、更にはチームで関わることが、いかに信頼の相乗効果を成しているかを感じたのでした。この学術集会がそうした信頼の医療を発信できる場になって欲しいと願っています。
Believe~羽ばたいて足の天使たち~としたテーマにおいて、信頼できる先生方の講演と、未来を担う人たちの活躍を信じて、有意義で楽しく学べるプログラムを目指しています。
開催をこの時期にしたのは、冬が好きであることと、2025年が大阪・関西万博の年であり、スタートの1月の三連休に魅力を感じたからです。冬は人のぬくもりを最も感じる季節です。温かい場所を求め、集う喜びや、楽しさから見出すものがあります。また冬のイルミネーションは最も美しく、キラキラ輝く光は全ての人の幸福感を増すと言われています。会場周辺も、この時期にしかない御堂筋のイルミネーションが美しく輝いていることでしょう。
ぜひ、お誘い合わせの上、国の重要文化財・大阪市中央公会堂へお越しください、大正ロマンあふれる素敵な会館です。皆様の笑顔にお会いできるのを、楽しみお待ちしております。
2024年3月吉日