大会長挨拶
2024年度に行われる介護報酬と診療報酬の同時改定は、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に構築されてきた地域包括ケアシステムを完成させるとともに、団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年に向けての第一歩となる重要な改定です。
その重要な改定を控える中で、2023(令和5)年7月21日(金)~7月22日(土)の2日間にわたり、第46回全国デイ・ケア研究大会2023を八王子の地で開催できることに、大きな喜びを感じています。
今回の研究大会のテーマは「『デイ・ケア 地産地消』~地域で生み出す街・人・想いを紡ぐ通いの場~」といたしました。
地産地消(地域生産・地域消費)は生産物や天然資源などに使われることが多い言葉ですが、「デイ・ケア」は各々の街に暮らす高齢者のために生み出され、ご利用者様が住み慣れた場所で生活を続けるための一助となることから、究極の地産地消サービスの1つであると言えます。そして地産地消には、提供側にとっても消費者側にとっても語り切れないほどの多くのメリットがあります。
本研究大会が、全国でデイ・ケアを提供している皆さまとともに「地産地消」という観点からデイ・ケアを見つめ直し、事例を共有、学び、考える場となれば大変うれしく思います。また従来から大きな課題となっているデイ・ケア修了のあり方や認知症の方への対応など、この機会に議論を深めることができればと考え、特別講演や教育講演の企画を練るとともに、参加者同士が意見交換できるような場なども検討しております。
ご参加の皆さまが、報酬改定に備えつつ、地域と共に歩み、地域にとって必要なサービスを提供するための力を得ることができる研究大会となれば幸いです。
会場となる東京たま未来メッセは、2022(令和4)年10月にオープンしたばかりの新しい会場です。大きな展示会場を使い、感染対策を講じながら、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。自然の豊かさと、人々の気持ちの豊かさを共に兼ね揃えた八王子にぜひお越しください。
2023(令和5)年2月
大会長 安藤 高夫
医療法人社団永生会 理事長